日本化学療法学会

認定制度

抗菌化学療法認定薬剤師制度 制度概要・申請方法

抗菌化学療法認定薬剤師制度について

日本化学療法学会は2008年に「抗菌化学療法認定薬剤師」制度を発足させました。薬剤師はこれまで、薬物血中濃度モニタリング(TDM)のデータをもとに、抗菌薬の投与設計を医師に助言する、どちらかと言えば"支援の役割"を担ってきました。この制度は、さらに一歩踏み込んで、"一緒に治療する立場"から、「感染症の種類や病態に応じてどの抗菌薬を選択し、どう使ったらいいのか」にまで実践して欲しいとの期待が込められています。また抗菌薬許可制などにおける医師への発言権を、この認定を取ることによって併せて持って欲しいと考えています。現在、感染防止対策加算の施設基準の中に、専任の薬剤師が挙げられています。未だ専従までの要求はないものの、今後専従者がICNだけでは、抗菌薬適正使用の推進は困難と考えます。この認定を取得し、どんどん臨床の場に出てゆき、ICTの中での抗菌薬使用のスペシャリストとして活躍していただくことを期待しています。

申請基準

抗菌化学療法認定薬剤師の申請は下記の各項を満たす者とする。

  1. 本邦における薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格及び抗菌化学療法の見識を備えている。
  2. 申請時に、薬剤師として抗菌化学療法に5年以上かかわっていることを示す所属する施設長又は感染対策委員長の証明が得られる。
  3. 申請時において、本学会の正会員である。
  4. 医療機関において、薬剤管理指導・TDM(治療薬物モニタリング)・DI(医薬品情報)などの業務を通じて感染症患者の治療(処方設計支援を含む)に自ら参加した15例以上の症例を報告できる。
  5. 本学会の抗菌薬適正使用生涯教育セミナー・認定委員会の指定する研修プログラムなどにおいて、別に定める単位数を取得している。

※4.について、新規申請時の症例一覧は15症例分をご提出ください。

新規申請

 抗菌化学療法認定薬剤師の認定を希望する者は、以下に掲げる書類を添えて本学会事務局に申請する。

  1. 抗菌化学療法認定薬剤師認定申請書(新規申請書式-1)
  2. 薬剤師免許のコピー(裏書のある場合は、裏書も含む。A4サイズに縮小したものを提出)
  3. 規定の単位取得証明書(施行細則3参照)(新規申請書式-2)
  4. 症例一覧15例分(新規申請書式-3)
  5. 推薦状(施設長または日本化学療法学会評議員)(新規申請書式-4)
  6. 抗菌化学療法に関わっていることの施設証明書(新規申請書式-5)
  7. 申請料振込み控えのコピー

新規申請の受付期間は毎年4月1日~8月31日(必着)です。申請締め切り後「症例一覧」の書類審査を行い12月中旬頃に受験資格の有無をご連絡いたします。
※ 8月31日が土曜日または日曜日にあたる場合は、月曜日必着とする。

抗菌化学療法認定薬剤師申請書の「15症例報告」について よくあるご質問(Q&A)

症例一覧の記載上の注意事項

記入はワード書式をダウンロードすること。記載法はタイプ入力としてください。

  1. 同一症例を複数の申請者が使用しないこととします。
  2. 基礎疾患、病態、体重・年齢などの患者背景、投与方法、用法用量や腎機能の詳細、どのように関与したかを具体的に400字程度にまとめ、抗菌化学療法に関わる薬剤師としての介入内容が盛り込まれた症例をご提出ください(介入した内容の箇所に必ずアンダーラインを施すこと)。なお、記載内容が乏しいもの、測定結果のみで介入状況が不明なもの、用法用量治療期間の記載がないもの、診断・薬剤選択の根拠や理由や変更後の経過のわかりにくいものなどは書類審査で不合格となる場合がありますので記載には十分にご注意ください。
  3. 上記3.とは別にその患者から何が学びとられたかの考察を400字程度にまとめてください。記載は単なる感想文ではなく、介入された内容の根拠(適宜文献やガイドラインを引用するなど)をできるだけ示してください。
  4. TDMによる投与設計に関与したとする症例は3例までとし、その他12例は処方変更など感染症治療へ介入した症例を必要とします。ただし、記載内容にTDMが含まれていても主体は非TDM症例と読み取れるものは可とします。
  5. 院内の委員会報告、治験、調剤時の疑義解釈などは症例に含まれません。
  6. 菌名は論文作成と同様に学名で記載してください(要約・考察欄は初回はフルスペル、2回目以降は略記可。イタリック体表記・非イタリック体表記もご注意下さい)。
  7. 感染症治療薬の名称は日本化学療法学会の指定する略号を使用してください。商品名は不可とします。
  8. 検査値の単位も記してください。
  9. ご提出は15例となります。

症例一覧(15症例)サンプル PDF

更新申請

 抗菌化学療法認定薬剤師の認定更新を希望する者は、以下に掲げる書類を添えて本学会事務局に申請する。

  1. 抗菌化学療法認定薬剤師認定申請書(更新申請書式-1)
  2. 規定の単位取得証明書(施行細則3参照)(更新申請書式-2)
  3. 更新申請料振込み控えのコピー

更新申請の受付期間は毎年4月1日~12月20日(必着)です。申請締め切り後更新のための審査を行い3月上旬頃に認定結果をご連絡いたします。
※ 12月20日が土曜日または日曜日にあたる場合は、月曜日必着とする。

振込先・申請書提出先

申請料・更新料振込先

  1. 申請料11,000円(税抜10,000円、消費税10% 1,000円)
  2. 更新料11,000円(税抜10,000円、消費税10% 1,000円)

ゆうちょ銀行 振替口座
口座名義:公益社団法人 日本化学療法学会
口座番号:00170-6-11206

  • 郵便局にあります「払込取扱票(青)」をお使頂きお振込み下さいますようお願いいたします。通信欄には必ず振込み内容を明記すること。(例;「抗菌化学療法認定薬剤師 新規申請料」「抗菌化学療法認定薬剤師 更新料」など)
  • 振込控えのコピーをご提出いただき、原本は保管ください。
  • 領収書発行をご希望の場合は、メールにてご連絡ください。

各種申請書 書類提出先

〒113-0033
東京都文京区本郷3-28-8 日内会館B1階
公益社団法人日本化学療法学会
抗菌化学療法認定薬剤師認定委員会 宛

申請時期および期限

新規申請 毎年4月1日~8月31日(必着)
更新申請 毎年4月1日~12月20日(必着)
※締め切り日が土曜日または日曜日にあたる場合は、月曜日必着とする。

申請書記入の前に「申請にあたっての注意事項」を必ずお読み下さい。

認定申請書のダウンロードはこちらから→各種ダウンロード
最終更新日:2024年4月9日
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